こんばんは。
今日は、出雲市が主催する「やさしい日本語」の2回目の勉強会がありました。
「やさしい日本語」については、1回目の勉強会後にブログにも書いていましたが ⇒ その記事
今回は広報にも力を入れたのでしょうか、定員100名の席が開始前にほぼ満員になっておりました。
地元のケーブルテレビ局や新聞社の記者さんも取材に来ていたようで・・・ 関心が広がるといいですけどねぇ。
その勉強会の前半で講演があったのですが、そこでメモしたことあれこれ。
・日本に住んでいる外国人の国籍は、中国と韓国(朝鮮)でおよそ半分。 出雲市の場合はブラジルが8割。
・旅行などで日本を訪れる外国人に限れば、アジアからの客が86%を占める。 欧米の客は1割強。
・災害に遭った人に「知識・情報・人とのつながり」が少ないと、より不安に陥りやすい
・日本で災害に遭った外国人の前に「言葉・制度・こころ(日本人からの偏見?)」の3つの壁が立ちはだかる
・行政が取り組む『情報の多言語化』は必要だが限界もあるので、『やさしい日本語』で情報を伝えられるとなお良い
・『やさしい日本語』に”全ての人に当てはまる模範解答”は無く、伝える内容や相手の日本語能力に合わせた表現を工夫することが大事
あと印象に残ったのは、講師の方が「この中で避難所生活をした事がある方は?」と会場に問いかけたら
誰一人として手を挙げなかったので「確かに、『出雲は神様(出雲大社)に守られてる』と聞きますけど・・・?」と言うと、会場から笑いが起こりました。
ただ、その後で「誰も経験した事が無いと、いざ災害が起きた時は心配ですね・・・」ともおっしゃっていて、確かにその通りだなと。
実際、ブログ主だけでなく身近な大人を考えてみても、災害に遭って避難所に行った経験がある人は思い当たりません。
家族単位では『地震で家具が倒れない対策』とか『避難生活に必要な物資の準備』など、モノに関する備えはしていますけど
『困った時に頼れる人(組織)は誰(どこ)か』とか『近所の人たちと声を掛け合って避難できるか』など、ヒトの支えが必要な部分は不安が残ります。
それに加えて、今回の勉強会で提起された『地域に暮らす外国人の避難者と、どう接するか』という問題も、これからは無視することができません。
いつどこで起こるか分からない災害に対して、全ての問題に充分な解決策を見出すことは極めて難しいのですが
『やさしい日本語』を使って情報や意思の疎通が少しでもやりやすくなれば、解決の助けになるのではないかと思っています。
同時に、外国人に伝えたい情報や知識を自分自身が身につけておくようにする事も、普段の生活から心がけたいなぁと。
おそらく政治家や役人は外国人受け入れの制度を決めるだけで、日常の接し方や災害時の援助には手を入れてくれないと思うので、少しずつ広まってほしい話です。
最後はちょっと固い話になりましたけど、明日も穏やかな一日であることを願って。
ではー。
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