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そのブログ、雑食系につき ~新・気づかれないうちに~
1000回を節目に、プチリニューアル。 日記とか雑談がメイン、たまに戦国時代・時事ネタ・人生観など。
【真田丸】第一話視聴。
こんばんは。

今日は成人の日で仕事がお休みです。

記事自体はいつもの時間に投稿していますが、

内容は日中に仕込んだものになります。


さて、いよいよ始まりました大河ドラマ「真田丸」。

第一話をご覧になった方は、いらっしゃるでしょうか。


第一話のタイトルは「船出」でした。

これは、「真田丸」というタイトルが二つの意味を持っていることを表します。

一つは、後に真田信繁(幸村)が大坂の陣で築いた防衛拠点の名称。

そして、もう一つの意味は信繁ら真田一族を

戦国時代という荒波の中に漕ぎだす一艘の船に見立てたものです。


第一話では、真田一族が仕える甲斐(山梨県)の武田勝頼が

織田信長の攻撃や家臣の寝返りなどにより窮地に追い込まれ、

信繁の父・真田昌幸(※)が設計した居城・新府城から脱出するという

今後の苦難と波乱を暗示するかのような幕開けとなりました。
※劇中では【安房守・あわのかみ】。以下、【 】は劇中での呼び名を表す。


堺雅人さん演じる主人公・真田信繁(【源次郎・げんじろう】)は

当時まだ15歳、しかも跡取りではない次男ということもあってか

父の昌幸やその長男で兄の信幸(信之、【源三郎・げんざぶろう】)と比べて

つかみどころのない、「あっけらかん」とした印象を持たせる人物に見えました。

それでいて、大事なところでは一本芯の通った振る舞いを見せる。

今後、主人公としてどのように成長していくのかに期待が持てそうです。


あと、戦国時代のシミュレーションゲーム「信長の野望」の生みの親である

『シブサワ・コウ』さんが今回の大河ドラマの制作に関わっているというのは

以前お伝えしましたが(スタッフロールにも名前がありました)、

それが一目でわかったのが、状況を説明する地図画面です。


CGで描かれた日本地図上に、武田家や織田家など各大名家の勢力範囲や拠点が表示され、

その上を人物や軍勢を表す記号や矢印などが動いていたのです。

まるでテレビゲームの画面を見ているかのような感覚になりました。


おそらく、「必要な情報をいかに分かりやすく見せるか」という

ゲーム制作のノウハウをドラマに活用したということでしょう。

これには否定的な意見も出るかもしれませんが、私は「アリ」だと思います。

こうした新しい形の演出も、このドラマの見どころの一つになるかもしれません。


今日は少し時間があるので、追記を書きます。

ドラマの本編では語られない可能性が高くても、

次回以降を見る上で押さえておくとよいかもしれない

細かい部分について僭越ながらまとめてみますので、良かったらどうぞ。


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‐‐‐‐‐‐





それでは、追記いきます。


今回のドラマは、真田一族の拠点がある信濃(現在の長野県)が主な舞台です。

信濃は海に面しておらず、四方を敵国に囲まれているという地理条件からも

ドラマで武田勝頼がおかれた、そして真田一族がこれから直面する状況が

大変に厳しいものであることが分かります。


とはいえ、戦国大名も誰彼かまわず戦っていたわけではありません。

必要に応じて合戦を止めるよう交渉したり、

初めから戦わなくてすむように同盟を結んだりしていたのです。

では、この時の武田勝頼の場合はどうだったのでしょうか。

そこを掘り下げてみたいと思います。


真田丸解説1

簡単な勢力同士の相関図を作ってみました。

中心には甲斐・信濃の武田勝頼、その周囲に四人の大名がいます。


まず、西から侵攻してきた織田信長と、その同盟者の徳川家康です。

勝頼の父・武田信玄は、室町幕府将軍・足利義昭の誘いを受け

反信長連合に加わり、上洛の軍を発します。

信玄は手始めに家康の軍勢を三方ヶ原の合戦で粉砕し、織田領内に迫りますが

陣中で病が悪化し落命。武田軍は退却し、織田軍との直接対決は行われませんでした。

その後を継いだ勝頼は、体制を整えて再度徳川領への攻撃を開始。

しかし、信玄の死によって窮地を脱した信長は武田軍の倍近い兵力で迎え撃ち、

長篠の合戦で武田軍に壊滅的な打撃を与えました。


この敗戦で勝頼は信玄の時代から武田家を支えてきた多くの人材だけでなく、

戦国大名としての威信や統率力をも失ってしまう結果になりました。

そして、今度は織田軍が領内へ攻めてくるという段になって

「もはや織田には勝てない」と考えた家臣の裏切り、寝返りが頻発することになるのです。


一方、武田家は東に相模(神奈川県)の北条家、北に越後(新潟県)の上杉家という

2つの大きな勢力とも国境を接していました。

そして、当然のように両者との間には浅からぬ因縁がありました。


信玄の時代には、北条家とは同盟を結び、上杉家とは敵対するというのが

武田家の基本姿勢でした。(そうして起こったのが川中島の戦いです)

しかし信玄の死後、思わぬ形でこの関係に変化が起こります。

きっかけは、信玄のライバルであった上杉家当主・謙信の死です。


謙信には実の子どもがおらず、跡継ぎ候補として二人の養子がいました。

謙信の姉の子であった景勝(かげかつ)と、北条家から迎えた景虎(かげとら)です。

ただ、謙信がどちらを跡継ぎにするかを明言せずにこの世を去ったことから、

上杉家は景勝派と景虎派に分裂し、いわゆる「御家騒動」の状態になります。


これに際して、勝頼は同盟国であった北条家の血をひく景虎を支持します。

ところが、勝頼は景勝陣営から持ちかけられた

「景勝に味方すれば、上杉家から多額の資金を提供する」という条件を受け入れ、景勝支持に転じたのです。

長篠での大敗により、武田家の財政事情が苦しくなっていたのは確かなようですが、

それを差し引いても、長い目で見ればこの判断は武田家にとって裏目となりました。


御家騒動は最終的に景勝が勝利し、景虎は自害に追い込まれてしまいました。

これに景虎の実兄であった北条家当主・氏政(うじまさ)は当然のように激怒。

即座に武田氏との同盟を破棄し、あろうことか織田・徳川に接近を図るようになります。

第一話では描かれていませんが、武田領へ侵攻するのも時間の問題という状態です。


一方、勝頼が支援して景勝が当主となった上杉家との関係は改善されますが、

上杉家も織田家の北陸方面軍(軍団長・柴田勝家)をはじめとして周囲に多数の敵を抱えており、

武田家の危機に援軍を出す余裕はありませんでした。


これらの要因が重なった結果、勝頼はもはやどこにも助けを求めることができず、

武田の将来を見限った家臣たちにも裏切られ、転落していくのです。

無情なようですが、これも戦国の世の厳しさといえるのかもしれません。


そして、武田家という依るべき巨木を失った真田家に対しても

北条が、徳川が、そして織田が、獲物を狙う獣の如く迫ろうとしています。

ドラマでは、真田の生き様がどのように描かれるのでしょうか。

次回以降も、注目していきたいと思います。


長文を最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。




コメント
▼この記事へのコメント<(あれば表示)
こんばんは~

「うぐいす」改め「六男」です。

以前からNHK大河はここ数年は続けて観ていましたので
「真田丸」も引き続き楽しみにしていたのですが、
あいにく日曜日の夜は外出していて、録画を楽しみにして
いましたら、録画出来ていない事が分かりました・・・

土曜日の再放送で1回目を改めて視聴したいと思います。

P.S よろしければ山陰同士にて、是非お互いリンクして
    頂けますと喜びます。
2016/01/12(火) 21:21:47 | URL | by六男 (#-) [ 編集]
こんにちは
とても楽しく拝見しました。

本当に戦国というのは、武勇だけでなくいろいろな駆け引きがあって
成り立っているのですね。
ただ強いから勝てるわけでないと痛感しました。

今後も楽しみにしております。
2016/01/13(水) 12:52:27 | URL | bykidsweet (#-) [ 編集]
お返事です
まこな。です。
コメントありがとうございます。

>六男 さん
それは残念でしたね…。
再放送は、ぜひご覧になってください。

今日、第1回の視聴率が発表されていました。
19.9%で、なかなか良い数字だと思います。
視聴した方のブログなどを見てみても、
良い評価をしているものが多かったです。
第2回以降も、楽しみに見ていきたいです。

相互リンクの件、喜んで受けさせていただきます。
早速、このブログからリンクを貼りますのでご確認くださいませ。


>kidsweet さん
追記まで読んで頂いて、ありがとうございます。

戦国大名にとって、戦に勝つことはもちろん重要ですが
それ以上に「無用な戦をしないこと」を考えたようです。
そのためには、同盟や婚姻などによって
敵を減らし、味方を増やしておくことが必要でした。

勝頼は父・信玄が攻略できなかった城を落とすなど、
決して凡庸な戦国大名ではなかったのですが、
人事や外交の面でつまづいてしまったとも言えます。

今回のドラマでも、勝頼が
「父上が生きていれば、こんなことには…」と
つぶやくシーンがありました。
名将とうたわれた父親の後を託された一人の武将の、
誰にも言えない苦悩があったのかもしれません。

またドラマを見て気がついたことがあったら、
書いていきますので、また読んでやってください。
2016/01/13(水) 19:39:27 | URL | byまこな。 (#-) [ 編集]

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