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【戦国時代】シリーズ「落日」第2章・6 三好之長という男 ~知られざる三好氏暗躍への苦闘~

こんばんは。

毎週土曜日は、ブログでつかの間の歴史トリップ。 「落日 ~室町幕府、終焉への道~」をお送りします。

今回の主役は、家督相続を巡る争いを続ける細川政元の養子たち・・・ではありません。

ようやくといいますか、私たちがよく知っている戦国時代に活躍した、ある重要な武将につながる人物が登場します。

その人物とは・・・といっても、タイトルですでにバレてますよね。 とっととご登場願いましょうか。


さて・・・後に戦国大名として、一時期京を支配するほどの勢力を誇ることになる三好長慶(みよしながよし)という武将がいます。

以前、このブログでもこんな記事を書いて紹介していたのですが、憶えている方がいたらスゴイ。

その三好長慶を輩出する三好氏は、阿波国(現在の徳島県)三好郡を本拠とし、室町幕府管領・細川家の分家の一つ(阿波細川家)に仕えた一族です。

そんな三好氏が歴史の表舞台に現れるのは、長慶の祖父(または曾祖父)とされる三好之長(みよしゆきなが)の時代にさかのぼります。 そう、彼こそが今回の主人公です。


細川家という名家に仕えるとはいえ、阿波の片田舎(地元の方スミマセン)の領主に過ぎなかった、三好氏の戦国大名への躍進。

そのきっかけは、管領・細川政元が室町幕府の実権を掌握しながらも、自身の跡継ぎ争いがドロ沼化したことに始まります。

諸々の事情で実子がいなかった政元の養子の一人・細川澄元が阿波細川家の出身だったことが縁で、

之長は澄元に従って政元の近くで仕事をするようになり、政治の中心地だった京に近い地域で過ごしたとみられます。


1507年に政元が暗殺された後、澄元は同じく政元の養子だった細川高国と細川氏当主の座を巡って争うことになります。

阿波細川家の家臣である之長も、主家を実家とする澄元に従って高国軍を相手に奮戦しましたが、

1511年の船岡山の戦いで澄元軍は大敗を喫し、之長は澄元とともに行方をくらまし、再起のチャンスをうかがうことになります。


その好機が巡ってきたのは、船岡山での敗戦から7年後の、1518年。

高国が自身の政権を維持するにあたって全面的に頼りにしていた中国地方の大大名・大内義興

出雲国(現在の島根県東部)で独立した大名・尼子(あまご)氏の脅威から自国を守るため、軍勢を引き連れて京を離れることになったのです。

大内軍が京を離れ、高国軍が弱体化すると読んだ之長は、澄元に対し「今こそ京を奪回するべき」と進言し、澄元軍は反撃を開始します。


澄元軍が挙兵すると、これまで大内軍を恐れて動けなかった澄元派の諸勢力も、相次いでこれに合流。

追い風を受ける形となった澄元・之長の軍勢は、高国派の武将が守る京周辺の城を次々と攻略していきます。

劣勢に立たされた高国は、室町幕府将軍・足利義稙(よしたね)を京に残したまま、近江(現在の滋賀県)に逃げてしまいました。

※この頃、義稙は高国と険悪な関係になっていて、むしろ澄元の挙兵を歓迎すらしていたという

1521年、之長は澄元とともに京に入り、義稙の公認を得て澄元を正式な細川家当主の座に就けることができました。

このまま足利義稙・細川澄元による体制が長く続けば、之長も細川家の忠臣として世に語り継がれたことでしょう。


ところが・・・ ぶざまに京から逃げ出した高国も、決して権力の座を諦めた訳ではありませんでした。

近江に逃げてからわずか3か月後、高国は近江の六角氏や越前(福井県)の朝倉氏、美濃(岐阜県)の土岐(とき)氏など

近隣諸国の有力大名に『澄元討伐』を呼び掛け、数万(2万から5万まで、諸説あり)の大軍を集めて京の奪回に乗り出したのです。

高国のあまりに早く、そして予想だにしなかった大軍勢での反撃に澄元陣営の兵は思うように集まらず、

それでも之長は澄元軍の"かなめ"として、わずか5千の兵でこの大軍を迎え撃ちましたが、兵力の差は覆しがたく

奮闘むなしく敗走を余儀なくされ、落ち延びる最中に捕らえられて処刑されてしまったのでした。

おまけに、どうにか京から阿波へと逃れた澄元も『之長戦死』の知らせに気落ちしたのか、之長が死んだ翌月に病死。

これでライバルをすべて蹴落とした高国が細川家の当主となることが確定し、ついに天下にも平安が訪れるかと思われたが・・・!


何度も言ってますように、これで天下が収まったら戦国時代にはなっていないんですよねぇ・・・。


三好氏の、そして足利将軍家の本当の戦いはこれからだ!


という感じで、少年向けの連載マンガの(打ち切りによる)最終回にありがちなフラグを立てつつ・・・

まこな。先生の次回の記事にご期待ください(←だからやめろって)

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