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そのブログ、雑食系につき ~新・気づかれないうちに~
1000回を節目に、プチリニューアル。 日記とか雑談がメイン、たまに戦国時代・時事ネタ・人生観など。
【戦国時代】シリーズ「落日」第3章・5 長慶の野望・完結編 ~京は遠くになりにけり・・・?~

こんばんは。

記憶が正しければ、今年の6月から始めたこの週1連載も、半年も続いたことになります。

今年中に終わらせるのはさすがに無理がありますが、いつまで続くんでしょうか。

日々の仕事の合間にネタを探して、それを休みの日に練りながらの更新なので、見通しは立ちにくいですけども

なんとかキリのいいところ(いわゆる”幕府滅亡”)まではたどり着きたいです。 応援よろしくお願いします。


さて今回の記事は、室町幕府の管領・細川晴元から政治の主導権を奪った(元)家臣・三好長慶が

そのまま幕府とその将軍・足利義輝を”自分の意のままに動く存在”に仕立て上げるまでのお話です。

とはいえ、これまでの足利将軍とは違い、そう簡単には長慶の好きにさせない義輝との攻防があるわけですが・・・

では早速、これまでのあらすじを踏まえながら見ていきましょう。


1549年、摂津国・江口(えぐち)における戦いで三好一族の”首領(ドン)”こと三好政長を討ち取った長慶。

家臣だった長慶に裏切られて以来、政長と協力して長慶を抑えようとしていた細川晴元でしたが

頼みの政長が敗死したうえに、援軍として派遣した自身の兵も散々に打ち破られたことに肝を冷やし

現役将軍の義輝(当時の名前は”義藤”)と、その父で先代将軍の足利義晴を連れて、近江・坂本への”都落ち”を余儀なくされます。

それと入れ替わりで”将軍不在”の京に入った長慶は、畿内一帯における影響力を確固たるものとしました。


翌1550年、坂本から同じ近江の穴太(あのう)に移っていた義輝の父・義晴が病死(享年40)。

その無念を晴らすためか、義輝は京の近郊まで兵を進めましたが、三好軍の妨害に遭って撤退。

正攻法では無理と悟ったのか、1551年には長慶の暗殺を狙って刺客を送ったものの失敗した、という記録もあります。

もっとも、これらは義輝と同じく京の奪回を目論んでいた晴元が画策したことかもしれませんが・・・


しかし、さしもの長慶も度重なる将軍家の妨害に手を焼いたのか、1552年には義輝に和睦を申し入れます。

表面上は幕府に仕える身である長慶にとっては、その主・義輝と敵対したままでは都合が悪いと思ったのかもしれません。

長慶は和睦の条件として”管領ならびに細川家当主を、晴元から氏綱に交代させること”を提示しました。

以前の記事にも登場した細川氏綱は、晴元に恨みを持つ点で長慶と利害が一致し、行動を共にしていました。

長慶は、氏綱を管領として立てることで、晴元を中央政界から完全に追い出すことができる、と思ったのでしょう。

晴元は当然これに猛反発するのですが、義輝は”それで京に戻れるなら安いもの”と承諾、晴元は行き場を失ってしまいます。

もちろん長慶のいる京に入ることもできず、晴元は義輝のもとを出奔、若狭(福井県西部)の大名・武田氏のもとへ身を寄せたといいます。


ところが・・・義輝は、やはり”長慶が政治の主導権を握っていること”に不満を隠しきれませんでした。

管領として細川一族の氏綱を置いてはいるものの、実際には長慶の言いなりになって動いているだけ。

将軍である自分や管領がいるのに、一国の大名に過ぎない長慶に好き勝手させておいていいのか・・・?


結局、長慶と義輝の和睦はわずか1年で破られ、1553年には三好家の軍勢が京へ侵攻。

幕府軍(といっても義輝に直接仕えるわずかな将兵)は敵うはずもなく敗走し、義輝は再び近江に逃げることになります。

(ちなみに、義輝が長慶との和睦を破棄すると聞いた晴元はちゃっかり義輝と合流したが、ともに近江に逃げている)

こうして、長慶が室町幕府を事実上無力化し、”まつりごと”を思うがままに操る時代が訪れたのでした・・・と。


考えてみると、この状況って後に織田信長が足利義昭(よしあき、義輝の弟)に対してやったことと似ているんですよね。

軍事力で京を制圧し、将軍を京から追い出して・・・ 長慶もやろうと思えば、信長のように”天下取り”を狙えたかもしれない。

それをしなかった(あるいは、できなかった)のはなぜか、と考えると様々な理由が推測できるのですが

①長慶の時代は、幕府に従う各地の有力大名家が健在だった(六角氏、朝倉氏、今川氏など。 信長の時代にはほぼ淘汰されている)

②父の仇である晴元に復讐を果たした時点で、長慶の”天下取り”は終わっていた(近畿・四国以外の支配には興味が無かった)

あたりが現実的な要因ではなかったかと、私としては思っております。 長慶の真意とはいかに・・・??


ともあれ、これで室町幕府が滅亡したわけでもなく、長慶の栄華がいつまでも続くこともなく、物語はまだまだ続いていきます。

次回は、いよいよ”あの男”が登場です。 信長いわく『天下一等の大悪人』こと・・・ お楽しみに。

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